Philosophy

「なんのための活動??」


主催者の個人的な動機や考えのようなものを記しています。

堅苦しく長い内容なので、ご興味ある方だけどうぞ!もし共感頂ける方がいれば嬉しいなと思いこのページを設けています。

あくまでも僕個人の思いなので、イベント参加はラフにゆる〜く楽しんでくださいね!


【社会のはなし】

前提として、いま僕たちが暮らしている社会の話を書きます。重たい話になりますが。

いま日本では100万人以上の人たちが「うつ病」を発症しているという医療データがあります。しかし、これはあくまでも記録上の数値です。うつ病患者が医療機関へ出向いて受診する率は低く、実際はこの3倍以上いると見られています。

更に最近では一見性格の問題のように見える「非定型うつ」というものもあり、そういった軽度なものも含めれば、社会に潜む「うつ病(予備軍含め)」の数は更にはね上がると考えられます。

そういった背景が影響してか、現代の20~40歳の男女における死因第1位は「自殺」という何とも悲しい状況です。特に20代の若年層では、総死亡数の約半分が自殺という状況です。

超高齢化社会となり若者人口がどんどん減る日本で、これはもはや今の日本を生きる自分たちに関係のない話とは言えません。実際に、僕自身も昔うつ病で数年引きこもっていたことがあり、それほどまでに身近な問題であると実感しています。


【ストレスのはなし】

このような心の不調について、要因は様々ですが必ず「ストレス」が関係しています。

忙しい現代社会に生きる僕たちは、日ごろから大小様々なストレスに晒されています。例えば将来への不安や、職場での人間関係、または金銭でのトラブルなどなど。

人の心はこういったストレスの積み重ねに対してとても脆弱です。うつ病とまではいかなかったとしても、心に何か問題を抱えてしまう可能性は誰にだってあるのです。

たとえば「職場と家を往復するだけの生活はつまらないなぁ」といった、誰にでもあるような些細な問題であっても、少しでも苦痛を感じているならそれもまた改善すべき心の問題なのです。

心は身体と違って痛覚もなければ血も流しません。知らず知らずのうちに、じわじわと辛くなってしまっていることもあります。安定的なメンタルケアのためには日ごろからのストレス対処が大切であると僕は考えています。

辛くなってからどうするかではなく、辛くなる前にどうするのか?を考える「一次予防」が大切なのです。


【コミュニティのはなし】

一次予防のためのストレス対処には様々な方法があります。美味しいご飯を食べる、買い物をする、体を動かすなどなど。ただしそれはあくまでも「一時的なストレス発散」です。

安定的な予防のためには何が大切か?その答えは「人との交流」の中にあります。人は社会的な生き物なので、孤独を感じた時に強いストレスを感じるようにできています。また、新しい人との交流を楽しむことで脳の「前頭葉」が活性化し、ストレス耐性が上がったりホルモンバランスが整ったりするのです。

しかし、環境の変化などによりうまく人間関係を構築できずに思い悩み、「人との関わり合いそのものがストレスである」と感じている方は少なからずいるというのが現状である思います。

更に、スマホやネットの普及でフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションが希薄化しており、人との交流に「わずらわしさ」を感じている若者も多数いると思います。

そのような状況であるからこそ、趣味や好きなことを通して直接的に人と関わり合える「共感・共有の相互コミュニケーション」に重点を置いたコミュニティの構築は、現代社会の中で重要な役割を果たすと僕は考えています。


【認め合いのはなし】

現代は情報化社会なのでSNSなどで簡単に多数へ向けて情報発信ができます。その反面で、「人に認められたい」という欲求が満たされにくい傾向があるように見られます。

普段意識はしていなくとも、「簡単に情報を発信できるから、簡単に多くの人の注目を得られそうなのに、現実はそうではない」という潜在的なジレンマがストレスになっているのです。俗にいう「SNS疲れ」ですね。

しかし、承認欲求を持つことは悪いことではありません。誰にだってある根源的な欲求です。問題は「満たされない反動で承認欲求だけが肥大化していくこと」なのです。

それを解決するためには、お互いを認め合えるような外部環境が必要になってきます。自宅でも職場でもない第3の環境です。そこで、ひとりひとりが趣味を活かせる交流イベントがそのきっかけになればいいなと思っています。


【未来のはなし】

なぜわざわざ社会のこと、他人のことを気にかけるのか?と疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。しかし、僕はこれらの活動目的は全て自分に帰納すると考えています。

未来の話にはなりますが、将来自分の子どもができたときのことを考えています。ギスギスした陰鬱な社会環境よりも、「人生を積極的に楽しもうとする人たち」がいる社会の方が子どもはのびのび立派に育って、見える世界も広くなるのではないかと思っています。

その考え方は、学生時代にフィンランドへ教育を学びに行ったときに得ました。フィンランドは教育大国と言われ、幸福度も高水準をキープしています。さぞ良い教育制度と充実した社会福祉があるんだろうな...と思いながら留学に行きました。

結果、素晴らしい制度を持っていることは確かでした。しかし、実際にそんな国の中で過ごしてみた結果、本当に大切なことは他にあるように感じました。

僕が感じたのは「おとな達ひとりひとりが社会に対して前向きに意識して過ごしている」ということでした。教育や人生に関して「自ら学び、行動し、良くしていこう」という建設的な考えが浸透していることを強く感じました。社会人になっても自分の興味のあることを積極的に学びに行ったり、人を巻きこんで文化交流的な活動をしたり。

「そんなことができるのは福祉・教育の制度がしっかりしているからだ!」と思われるかもしれませんが、はっきり言ってそれは「たまごが先かにわとりが先か」みたいな話だと思っています。

いま大切にしたいのは制度云々ではなく、ひとりひとりの気持ちです。僕たち自身の考え方や行動は意識次第で前向きなものへと変えることができます。今すぐにでも変えることができるのです。

上記のように、より多くの人に「好きなことを通して 人と関わり合いながら 積極的に人生を楽しむ」という考え方や行動が浸透すれば良いなと思ってこのサークル活動をはじめました。そして、少しずつ身の回りにそういった環境を作り上げることで、次の世代にも積極的に人生を楽しむ感覚を持って欲しい。そう思って活動をしています。


【まとめ】

長くなりましたが、そんなこんなが僕の動機とモチベーションです。

人それぞれ好きなことがあるので、それを思い切って発揮できる環境を自分たちで積極的に作ってゆく。そして「共有・共感の相互コミュニケーション」を促進し、ひとりひとりが承認し合う(認め合う)。そんな雰囲気を作っていければなと考えています。

人との関わり合いの中で傷つくこともありますが、傷ついた心を癒すのもまた人との関わり合いです。 「共有・共感」のための趣味、「コミュニケーション」のための交流イベント。それらを大切にしていきたいなと考えています。

以上です。


【おねがい】

ここまで読んでくれた方は、共感していただける部分もあったからだろうなと思っています。ありがとうございます。そんなあなたに厚かましくもお願いがあります。

イベントなどに参加する際、小さな目標を持ってもらえたら嬉しいなと思っています。「喋ったことのない人に話しかけてみる」「いつもより笑顔で喋ってみる」など、なんでも構いません。

とても勇気のいることだとは思いますが、そうやって全体が少しづつ変わっていけば良いなと思っています。もちろん無理のない範囲で、楽しみながらね!

以上!

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