脳のはなし
おまけです。
【脳のはなし①】
人とのコミュニケーションには「脳」が大きく関わっています。
最近の脳科学研究では、人の脳にはミラーニューロンと呼ばれる神経細胞が備わっていると言われています。ミラーニューロンとは「他人の行動を見ると、自分の脳もそれと同じ行動をしているかのような反応をする」といった働きをする細胞です。
具体例を言うと、機嫌の悪い人を見ると自分もイライラしたり、友達とツボに入った笑いが止まらなくなったり、映画を見て主人公に感情移入したり。あとはあくびが移ったりもそうですね。
これらはミラーニューロンの働きにより、他人の行動に共鳴して脳が同じ反応を示すからであると考えられています。とても不思議ですね。(※まだ20年ほどしか研究されていないのでハッキリと断定はされていません)
他人の感情を鏡のように写しとって脳細胞は活性化する。つまり、人と感情豊かな交流をするだけで脳細胞は活性化されるということです。つまり、流れる血液量が増えて多くの栄養が脳に運ばれるので、脳トレなどと同じく「脳を鍛える」ということに繋がります。
【脳のはなし②】
実際にミラーニューロンによってどの部分が活性化するかと言うと、「前頭葉」と呼ばれる部位です。ヒトの脳で最も発達した部位であり、別名「共感脳・社会脳」などと呼ばれています。
前頭葉は下記の4つに作用する「司令塔」のような役割を担っています。
①感情のコントロール
②記憶の保管
③意欲の増加
④コミュニケーション の促進
つまり、前頭葉の働きが鈍るとそれらに対応して下記のような症状が起こりやすくなります。
①情緒が不安定になる(急な不安感や寂しさ、イライラしやすい、など)
②記憶力が下がる(ワーキングメモリーが不足して要領が悪くなる)
③意欲が湧かなくなる(何かしなきゃとは思うがやる気が出ない)
④コミュニケーションが苦手になる(知らない人と話すのが不安、楽しくない)
この症状、何かと似ていませんか?「うつ病」です。この通り、心の不調については前頭葉が大きく関わっているというのが判明しています。つまり、脳(前頭前野)を鍛えることで結果的にストレス対処にも繋がるのです。
〔前頭葉が弱ると起きる症状一覧〕
目標を立てられない/行動を起こせない/1日ぼーっとする/コミュニケーションが下手になる/面倒なことを先送りにしがちになる/注意力が下がる/他人への興味が薄れる/感情的になりやすい/考えがまとまらなくなる/優柔不断になる/状況の理解が遅くなる/感動しづらい/幼稚になる(アダルトチルドレン)...など
え、そんなに?と思うかもしれませんが、前頭葉は人間の脳でもっとも発達した部位なので「思考・意欲・創造性・コミュニケーション・自制心」などの人間的な要素に大きく影響をします。
【脳のはなし③】
じゃあその前頭葉はどうやって活性化させるのか?ネットで調べてもらったらいろいろ出ると思うので、ここではサークル活動に関連したものだけピックアップします。
・他人と交流してミラーニューロンを活性化させる
・積極的に「新しいこと」をはじめてみる
・楽器を演奏する
・本を読む(特に音読)
・頭を使うゲームをする(ボードゲーム、将棋など)
・瞑想をする
などなど。これらを最低でも3ヶ月続けることで脳は活性化されます。ジョギング続けると体力がついたり、筋トレをすると筋肉がつくのと同じようなことです。
個人差ありますが、3ヶ月続けばあとはもう自然といろいろ意欲的に楽しめるようになっていることかと思います。そして、若いうちに前頭葉を活用しておくことで、ずっと若々しく元気でいられるのではないかと思います。かなり早期からのボケ防止ですね。笑
以上、おまけでした!